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すいむ「ハ○ー○まで断りやがって・・・・・うっうっぐす」
すいむ「期限月曜までにあと一件……」
すいむ「すいむはどうすればいいの」


すいむ「そうだ!ひきこもってみよう……」






前回更新分→http://kogu.blog.shinobi.jp/Entry/605/
<前回までのあらすじ>
自転車男と子供が衝突した翌朝、
ガラの悪い男に絡まれたところを若い女に助けられた小夏のことを、
圭吾と桃花は呆れた目で見ているのであった まる





 なるほどね。ワンルームマンションの一室のドアを開いて、穏やかに晴れ渡る空を背景ににこりと笑っている河合啓志(かわいけいし)を見て、鈴鹿賢一(すずかけんいち)はうんざりとそう思った。
 首から下げられているのは彼の愛用の一眼レフ、右手左手が同じように吊っている張り裂けそうな袋の中身は、酒、酒、酒の類。まったくどれだけ飲む気なんだと呆れながらも、まあ入れよ、とドアを押し開けた賢一に、啓志はにこやかに首を振った。
「今日、大学休みでしょ」
「ああ」
「花見でもやろうよ。桜公園が丁度いい感じだ」
 賢一は思った通りという表情を見せた。一刻も早くアルミ缶のプルタブを押し上げたそうな啓志の様子に、少し待ってろ、と言い残してドアを閉める。とりあえずジャージをジーンズに履き替えて、寒くはないだろうが一応上着を羽織って、ケータイと財布と、それから煙草とライターもポケットに突っ込むと、一日室内で居る気だったためにサボっていた花粉症の薬を飲んで、急いでドアを開けた。その瞬間にバシャリと瞬いた一眼レフに、賢一はむっとしてカメラを構えて笑っている啓志を見た。
「はは。じゃ行こう」
「燈月(ひつき)も誘ってあるんだろ」
「もちろん。敷地を陣取ったら、迎えに行くから」
「誰が陣取るんだ」
「鈴鹿だよ」
 むずむずと鼻の奥に違和感を感じて、賢一は嫌な顔のままさっそくくしゃみをした。

 『桜公園』は、この辺りでは一番の花見ポイントとされているが、賢一の住むマンションから電車を一駅行って十分ほど歩いた場所、閑静な住宅街の中にある。
 駅を出ると、さっそく桜が舞っていた。啓志が嬉々としてカメラを構えるのを横目に、賢一は片方だけ預かった缶ビールのビニール袋を重そうに揺らしながら、一人ぶらぶらと歩いていく。時が経つにつれて鼻にむずがゆさを覚えて、賢一は何度も鼻をすすりながら、やはり朝のうちに薬を飲んでおくべきだった、と後悔した。
 日の暮れかかった公園には、微妙な時間帯だけあって、遊ぶ子供も、散歩をする犬と飼い主も、宴会の準備をするサラリーマンも、ほとんどいなかった。穏やかに流れる風の上を、ひらひらと桜の一片が踊る。公園の中には、ライトアップのための設備も点々と見える。なるほど、夜桜というのも悪くないかもしれないな、まあ河合にとっちゃ花より酒なんだろうが、などと考えながら、公園の入り口の真ん中に三つ並んでいる、なんの侵入を防いでいるのか分からない黄色い物体に落ちかかった花びらをどかして、腰掛けて啓志の到着を待った。
 駅から公園までの道のりにどれだけフィルムを費やしているのか知らないが、啓志はなかなか追いついてこなかった。賢一が何度もくしゃみを繰り返す間に、どこからともなく現れた小学校高学年くらいの男女が二人、公園の入り口に座っている二十歳過ぎの男の姿を怪訝そうに見て、そそくさと立ち去っていった。
 それからしばらくして、啓志はごめんごめんと笑いながら現れた。それから鼻を赤くしている賢一の姿を見て、大丈夫、と笑いを押し殺しながらパシャリ。もうアルコールが入っているのかと疑いたくなるほど上機嫌な啓志に対して、そうでなくても不機嫌に見られるような顔をしているのが常な賢一は本当に不機嫌な表情を作って、早く行くぞと立ち上がって公園の方に振り返った。
 その時、背中の方で、どす、と音がした。めんどくさそうに振り返った賢一は、途端に血相を変えた。
 啓志の形をした黄色の光が、粉塵と化して砕けるように飛び散っていく。その後には、先ほどまでへらりと笑っていた啓志の姿はなく、その代わりに、何やら剣のような物を構えてがたついている少年と、同じく剣のような物を両手で掴んで、訳が分からないといった顔をしている賢一に突進してくる少女が居た。
「は?」
 最後にそう言った賢一に少女は、状況を理解させる時間も、その一撃を回避させる隙も与えなかった。






結局苗字で呼ばせることに。
でもひつきだけは名前で呼ばせてください……(´・ω・
苗字で呼ばせたら、高校時代の「なっちはひっきーのお嫁さん」ネタが使えなくなってしまう(…何の話

ひきものたのしー(

でもポケモンの短編が書きたくなってきた。
でも勉強もしたい。
でも広告が…広告

さっさとデータベース完成させて次いきたいなぁ。
次ってなんだよ。

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