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カテゴリ追加しました  でもその前にワンクッション置かせてください


最近の筆の様子について。
時間は取っています。圧倒的時間の取り方。毎日毎日執筆してて今日ついに一週間連続執筆を達成することができました(これは私にとってはとってもとっても偉大なこと)!ぱちぱちぱち
だからってまぁ肝心なのは内容なんですが、時間取って書いてはいるといってもあまり筆がノらないんですよね
一週間で何文字書いたかって9800文字くらいでしょか。一日平均1400文字。悪い時には数時間取って600文字とかそんくらい
今日もおよそ一日執筆のために時間つかって(まぁ体動かしたり昼寝したりしてた時間も相当ありますが)2600文字くらい(捗ったなって思ってる)
ちな今月は今までで21400文字くらい この一週間除いた合計執筆日数が四日間。つまり11600文字程度を4日間で、平均2900文字ですね
ちなみに3月のしっぴつできた日数が12日、合計28000くらいですかねこの計算にはちょっと自信がない
いやぁ捗らない。なんなんでしょうね捗りませんね
しかもクオリティがごっつい下がってる気がします。なんだか自信なくなってきました。。。



という前座はさておき

あんまり筆がノらないので気分転換にこういうことをしてみましたっていうやつ
詳しく言うとこれです

北のす
‏ @tra_tr
なぜ執筆に集中できないのか、きっと俺得成分が足りないんだというところにたどり着きました 俺得書きちらせば集中力もどってくんじゃね→しかし俺得とは何か……つまりBL?よろしいならばBLだ、BLを書こう 何書こう(今ここ)
2012年4月21日 - 23:24 webから




よろしいならばB★Lだ!!!





*R指定とかそういうレベルじゃちっともありませんがやんわりBLです

*しかもひきものです

*興味ない人は見ないで下さい

*興味ある人も見ないでください




☆高校卒業翌年
☆秋
☆全員それぞれ大学へ進学(暫定設定)
☆週末に皆集まってワイワイしてたその後 っていう場面から
☆どーん!







耳朶




 ぬら、としたものが耳朶を這った。
 ……ような。ゆる、と燈月は瞼を上げた。ひんやりした静かな夜で、寝そべった左の頬に感じるホットカーペットの温かみがどうしようもなく心地よい。目の前には誰かさんの膝がへろんと倒れていて、右手奥に見るベッドでは家主の河合が熊みたいな恰好で眠っている。散らかしっぱなしの机の上の、缶ビールやらチューハイやら、新木の眼鏡やら、また広げて空けたお菓子の袋なんかが、窓からの月明かりにつやつや上品に光っている。コオロギなんだかマツムシなんだか、階下には、何やら涼しげな音色が囁いている。……静かだ。うとうとしてどうしようもなく夢見心地で、燈月はふわんと頬を緩めて、とろんともう一度瞼を下ろした。


 ぬら。
 次はふっと目を開く。耳朶だ。そこでやっと、燈月は殆んど覚醒した。ぞっと首筋に寒気が走る、一体なんだ、どうしてさっきスルーしたのだろう。ぱっと右手を上げ、耳に付いた何かを――その手が不意に掴まれて。

「あっ」

 びたんっ、と床に押し付けられて。鈍い衝撃に歪んだ口元を、が、と何かが押さえつける。手だ。それもまた、右手を握ってるそれと同じ、人なりの温かさを伴っている。
 何が何だか。何か叫ぼうにも口を塞ぐ圧は強力で勢い余って鼻の穴まで塞いできて、呼吸がままならず息苦しい。はぁっと上から息が降ってきて反射的に、しかし内心は恐々とそっちを見、ぼんやり月明かりの中で浮かび上がる目鼻立ちと、顔にかかるぼさぼさの黒髪――ああ鈴鹿か。すとんと腑に落ちた自分がなんだかすごく恐ろしい。
 薄暗闇で表情はきっと互いに殆んど窺えず、すっ、とその顔が寄ってきて、ぎょっと目を見開いた燈月の顔の中心を外れて、唾液につやと濡れた彼の唇は、そのまま顔の横っちょの、さっきから違和感のある部分へと――
 ひた、と舌が這って。噛まれた、痛みが、チクッと走って――あまりの展開に燈月は声を出そうともできず、跳ね飛ばそうともできず、抵抗しようと振り上げた右足は空振りしてテーブルの天井を強かに打って――ガツン! と激しい音が鳴って、うぅん? と新木の返事が聞こえて、鈴鹿も驚いて手が緩んで、それで燈月は凄まじい速さで部屋の隅へと移動した。


 それから暫し沈黙が流れた。
 茫然としてそこにへたっと座り込んでいる鈴鹿と、毛を逆立てて威嚇する野良猫みたいな恰好で壁に背中をへばりつけている燈月は、そのままじっと睨みあっていた。新木はムニャムニャと何か言うと、すぐに眠りに落ちてしまった。チンチロコロコロ言う虫のさざめきが、無言の時を同じくする二人の間をからかうように抜けていった。

「……い、いや……あの……?」

 ばくんばくんと鼓動する心臓を抑えながらなんとか口を開く燈月の手前で、鈴鹿は眠そうに瞬きすると、不意に手を伸ばし、近場の缶を掴みとった。

「悪い……」
「へ、いや、そのさぁ」
「うまそうだったから……つい……」

 低い、輪郭のはっきりしない声でそんなふうにぼやきながら、鈴鹿は飲み残していたビールのプルを上げごくごくと一気に煽る。
 ああ酔っぱらってるのね……親父みたいなため息をつきながら缶から口を離した相手を見ながら、燈月の中から例えば怒りとか混乱とか、そういう感情がへなへなになってどろどろ溶け落ちていってしまった。鈴鹿が酔うとキス魔になるのはこの四人組では周知の事で、けれど寝込み襲われるなんてことは想像もしていなかったから、耳噛まれるとか何と言うかもう、絶句。冷静になったような、それでもやっぱり脳内錯綜しているような心持ちで、お腹すいてんの、と燈月は尋ねた。ぶんぶんと大袈裟に鈴鹿は頭を振った。

「寂しい」
「はい?」
「寂しいんだ」

 雲が夜月を隠したのか、部屋は一層闇に染まった。鈴鹿は半分閉じかけた視線を足元へ移し、くしゃっと前髪を掻き上げる。

「高校のときは、毎日毎日飽きるくらいにお前たちと一緒にいたのに」
「大学入ってから、こうやって休みにたまに会って、ちょっと話して、またしばらく会えないなんて」
「辛すぎて、たまに会うのも、嫌になる」

 そんな風に鈴鹿は言った。
 酔った勢いとはいえ、あんまり子供じみた思いを、こうしてたまに、鈴鹿はぽろりと口にする。ちょっとかなり返答に困って、その場に燈月も座り込んで、はーと息を漏らしながら彼の向こうの窓を眺めた。隠れていた月はまたゆっくりと顔を出して、部屋に夜なりの明るさをもたらす。

「……じゃーメールしてきたらいいじゃん?」
「打つのめんどくさい」
「電話は?」
「勉強するのに忙しい」
「じゃあどうしたいのよ」
「うるさいな」
「大学楽しい?」
「楽しみに行く場所じゃないだろ」

 「鈴鹿にはそうかぁ」と燈月はへらりと苦笑を零した。
 相変わらずの虫の声が、しばらく室内を満たしていた。飲み干した空き缶をカロンと床に転がして、ごろんと仰向けに鈴鹿は倒れた。そうすると、二人分のいかにも幸せそうな寝息だけが、やけに大きく耳に付いた。

「馬鹿だな、俺は」
「いいじゃん馬鹿でも。死ぬまで皆で馬鹿してようや」

 鼻で笑うような音が、ほんの少しだけ鼓膜を震わせて。
 寝る、と一言放り投げると、向こう側に転がって鈴鹿の顔は見えなくなった。






***

お粗末さまでした だから読むなって言ったのに……もう……
突発で書いたわけわかんないひきものシリーズだったら去年のバレンタインのが好きですね私は ひっきーがあらきに押し倒されてるやつね
たまにこういうことやっていけたらいいな……ね……

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