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>前の記事に拍手コメントくださったぴかさん
わあああああ読んでくださってありがとうございます、ポケモン小説投稿場というとPOKENOVELさんの方ですかね?
わざわざサイトまでお越しくださって、というかブログまで遠路はるばる……ありがとうございます……!!(深々
応援に感謝、感謝です!!また休載にならないようにがんばりたいと思います(((o(*゜゜*)o)))



追記から~げっしょく番外(?)









1→ http://kogu.blog.shinobi.jp/Entry/1307/






 ハシリイは、当時の僕が出てきた中で、ココウから一番遠い町だった。
 当時のココウはまだ森に囲まれていたし、僕の生まれ故郷も植生に関して言えばココウよりもう少し貧しいけれど、砂漠とまではいかなかった。砂丘のうねる稜線を歩き、切り落とされたような斜面を転げるように下りて行くのは、生まれて初めての経験だった。髪ならまだしも耳の中にまで入り込む砂の鬱陶しさも、いつになくはしゃぐように跳ね回っている小さな相棒の姿を見ると、かわいいものだと心底思えた。
 その広漠な砂地の中に、やがてモコシの農地があらわれはじめ、寄り集まるように立つ白い土壁の建造物の向こうに森の色が隠れているのを見つけた時には、うっすらと感動さえ覚えた。
 砂漠の中の、水の町。ハシリイのことを、グレンはそんな風に説明した。前にも一度来たことがあるのだという。ここで夏にやっているお祭りがなかなか面白くて、特にお前は気に入るだろうから、と。人混みに飛び込んでいくのは憚られたが、そんな風に言われると気になる。至る所で見かけるマリルの描かれた掲示物は、水陣祭、というその行事が明日の開催だと知らせていた。
 運が良かったな、と彼は笑ったが、良いことばかりではなかった。前日だからこそ外来の人間も多くて、いつも僕らの使うような安い宿はもうひとつも残っていなかったのだ。かなり背伸びをしなければ届かないような旅館まで、観光客に全て喰らい尽くされていた。まだ満席ではないと案内されたのは女遊びがそもそも含まれているような馬鹿みたいに高級な館で、とてもじゃないけど出せる金額じゃない。野宿に関しては僕もグレンもよく訓練されている方だけれど、町の中での野宿につけて、グレンは全く乗り気ではなかった。確かに人という生き物は、凶暴な獣と比べても、その狡猾さが恐ろしい。
 民家をあたってみよう、と言い出した時、僕は本当に、本当に反対したかったのだけれど、それ以上の代替案を思い付くこともできなかった。裕福そうな大きい家の中で、無闇に垣が高くなく、庭に華美すぎない花壇があって、健全な年寄りが居そうな所を当たれ。本当に、本当に、本当に、当時は理解に苦しんだのだが、あろうことか二手に分かれて当たろう、とグレンは言い放った。僕の特性については彼も重々承知していたはずで、今思えばちょっとにやつきが抑えられないみたいな顔をしていたから、もしかしたらその後の展開も全部彼の狙い通りだったのかもしれない。ともかく、あの家なんか良さげだ、行ってこい、と小高い丘の上に立っている一軒を指さすと、どすんと背中を押した。泊まる場所がないのは困るけど、困るけれどでもそれ以上に、でも、でも。正直半泣きになりかけていたけれど、僕は彼に背を向けて、緩やかな坂道を踏みしめてゆくしかなかった。
 その時僕は十五で、グレンは十八だったろうか。
 すかんと晴れた蒼穹から槍のように日差しの刺す、猛烈に暑い一日だった。




***

何を書こうとしているか分かりましたね!

非常にたどたどしい文章になっていますが6月か7月の文章です
こんだけ短かったら地の文について語れますね
>僕は彼に背を向けて、緩やかな坂道を踏みしめてゆくしかなかった。
 その時僕は十五で、グレンは十八だったろうか。
 すかんと晴れた蒼穹から槍のように日差しの刺す、猛烈に暑い一日だった。
ここが好きですね リズム感の問題 踏みしめてゆくしかなかった ってすごい気に入りました(絶対に伝わらない
ただとうやが語りで蒼穹という表現を使うかどうかは定かではありません普通に使いません でもそんなことはどうでもいいんです どうだっていい!(丸投げ

ココウは岩石砂漠なんですけどハシリイの周囲は流動の砂丘なんです
っていう話を前にもしたけどまたしたいけどちょっと遅いからネルーまた今度!!!

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