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http://kogu.blog.shinobi.jp/Entry/1399/
↑その1

8章反省会その2……続きです……長いです……逃げて……

追記から~







■8-8
7333字。http://kogu.blog.shinobi.jp/Entry/1392/ブログですがあんまり話してません

ちょっと本気で疲れたのでサクッと行きますね

>珍品を見つけた。丸首のプリントティーシャツだ。何が珍かって、これがとんでもなくダサいのである。白地の中心に不細工な水鼠が飛んでいる。何か言葉を叫んでいる。奇抜さばかり重視した趣味の悪いデザインだ、きっと注目を引くだろう。その『怒髪衝天』――文字の読めないタケヒロに、意味はさっぱり分からないが――ティーシャツを、洗濯物の山から引き摺り出す。ばさりと広げてみた。

5-6参照です!
着てやりたいグレンがとっても優しいなと思います

>スタジアムの外を困り顔でうろついていたタケヒロを拾ったのはトウヤで、字の書けないタケヒロの代わりに選手登録台帳へ記帳したのもトウヤだ。ピエロとして名が通っているタケヒロは女番とも顔馴染みだったが、その台帳を確認するや「お前苗字があったのか」と目を丸くされたのには驚いた。何と書いたのか散々問い質したがトウヤは答えなかった。一昨日の晩や、昨日こてっと潰れた姿へ湧きかけていた親しみは、ものの一瞬で掻き消えた。

そのうち拾うので覚えておいてほしい トウヤはタケヒロの苗字を知っているんです

>「今の間にか? それは凄いな。僕の弟子とは」一瞬、言葉に詰まったトウヤは、へらと口の端を歪めて従者と目を合わせた。「……とても思えない。なあ、ハリ」
>「将来はポケモンマスターだな」

3-4です。トウヤの回想の中の父親の『俺の子供とはとても思えない』『将来はポケモンマスターだな』という台詞がトウヤの口からも勝手に出てきている、っていう描写でした

グレンとトウヤの友人観の話。82から始まって、86でグレン側からの綻びが垣間見え、87冒頭、88冒頭、と続けてきて、ここで彼らの綻びがいよいよ形になって現れてくる。何の仕事をしているかさえ話せないグレン、自分の痣の話をずっとしてこなかったトウヤ。

>「ミソラに話せないことなんか、ひとつもないぜ。俺は」

タケヒロとミソラは、こうなんですよね。この二組の友人の間に流れる空気って言うのは同じ友人のはずなのに全然違うものなんですよね。何でも言い合えるのがタケヒロにとっての友人、ミソラにとってもそう。話せないことがあるなんて、お前らホントに友達なのかよ。

>「干渉されるの嫌いなんだ、分かるだろ。深入りしてこない人の方が、楽に付き合えるものを」言いながら思い至ったのだろう、矢継ぎ早に続けた。「グレンなんかは、そうだな。……タケヒロの考える『友達』とは少し違うかもしれないが」

でもトウヤはそういうグレンとの付き合いを居心地がいいと思っている。

タケヒロの心理描写って凄く楽しいし筆が乗りますね。

■8-9
10153文字
88の続きですね。
・8-9-1

>タケヒロの知っているグレンというのは、そんな汚いことをする男ではなかったはずだ。
「なんで?」
「だから……」
 自分が口走ったこと、それを追及されることに、僅か焦りさえ見え隠れする。座り込んだまま、半ば唖然としてタケヒロは見上げていた。知らない誰かと対峙しているのではないか。今の様子は、それくらい身に馴染んでいない。
 視線も合わせなくなった。目を泳がせながら、彼は言った。
「……あいつ、真っ向勝負より、逃げるが勝ちの野良試合が得意だろ。それが、逃げんと言うのは……」
 頭を掻く。ナナナオーレを飲んだ時より、ずっと苦汁を飲まされたような。
「……下手すれば、妨害されるぞ。お前」
>「俺は忠告したからな」
「いや待てって、なんでだよ、ミソラが『誰か』を殺すのをやめたら、あいつは都合が悪いってことか?」
「だっておかしいだろ、ありゃあまるで」
>まるで、ミソラに殺させようとしているみたいだ――

このトウヤの友人であるグレンのこの言いぶりですよね そんなんタケヒロも怒りますよね
82だか83だかの雰囲気でなんとなく察していただけたのではないかと思ってたんですけど、タケヒロってトウヤのことを心底嫌ってる訳ではないんですよね。逆なんですよね。タケヒロはトウヤを信じたい、本当は。
でもトウヤを一番信じるべき(とタケヒロは思っている)友人であるところのグレンはトウヤのことを全然信用してない、ってタケヒロは思ったんですよね。ね。

>タケヒロが怒っているのは、トウヤにもそうだし、グレンにも、そしてミソラにもそうだ。けれど今朝から薄々気づいてしまったのは、それぞれに芯から怒りきれない、同情まがいの気持ちもあるということだった。俺の方が何倍かあいつを信用してるじゃねえかと、グレンがいなくなった後、タケヒロは一人で憤慨したのだ。誰かを『殺させようとしている』? ミソラに? あいつが? 馬鹿言え。んな胸糞悪い事があるか、どうせ何も考えてないに決まってるんだ。今からそれを証明してやる。

タケヒロはホント普通に良い奴だよね。なんかね。
この章はタケヒロの章だったんですけど、タケヒロっていう人はもう全力でいろんなことに首を突っ込んで、全力で振り回されていく方なんですね。彼は振り回す側みたいな賑やかさを携えているけどかなり常識人なポジションで、作中では振り回される側なんですよね。良い奴、正義、愛。なんか、正しさの塊であろうとしてるみたいな。そういうイメージなんですよ。正義のヒーロー。でも正義のヒーローって、悪を倒すでしょ。悪がないと正義のヒーローってなりたたないよね。なんかね、タケヒロって、そういう存在なんですよ。自分を成り立たせる為に悪を探しに行くみたいな。分かる?

こっからのトウヤとタケヒロのやり取りは本当に苦しみました、書くのが。トウヤをどこまで気味悪く書くか、どこまで狂ってるように書くか、っていうのが凄く悩んで、結果初稿よりかなりマイルドなとうやになりました。月蝕に劇的な瞬間はいらねえんだ、そういうことなんだ。でも読み返すと充分気持ち悪いですね。
ここでヤミカラスを倒してミソラが喜んでる戦闘描写のえげつなさは結構好きです。うまくいってますね。そうこうしている間にミソラはタケヒロにとってどんどん遠い存在になりつつある。

>「雛鳥は、親に死ねと言われれば、黙って死んでくれるのか?」

トウヤのこの捨て台詞が5-10あたりの彼らしくって凄く好きです
ちなみに刷り込みの話は2-5でもタケヒロが話していますね。正直あのときはここで拾う事になるとはおもってませんでした。(拾えてない

>「人とポケモンは、何が違うんだ?」

1-16ですね。

>「何が違うんでしょうか……」
「え?」
「人とポケモンは、何が違うのですか?」

このミソラの台詞ですね。気付いてくれたかな?
この時トウヤはミソラに答えを出せなかったんだよね。「変なことばかり気にしているようだが、お前が知らなければいけないのは、もっと実用的なことだろう?」って結論付けて投げるんですよね。ね。

・8-9-2
時間が巻き戻って、6章でミソラが「殺さなければいけないこと」を思い出し、トウヤがキブツから戻ってきた、その夕方の出来事です。
このシーンで、例えば8-7の写真をゴミに出していたトウヤが何を考えていっぱいいっぱいになっていたのか、なんとなく察して欲しかった。どうですか?ダメですか?ダメかあ~!!!!

>十二年分の、色鮮やかな夢の砂漠に、少年は蹲っている。

> トウヤは俯いて、瞼を閉じた。きつく閉じて、ぎゅうと閉ざして、震える唇を噛みしめて、何度も何度も、誰かに祈った。信じちゃいない神に祈った。夢であれ、夢なら醒めて、そうでないなら全部巻き戻して、頼むから、お願いだから。瞼の裏の少年が振り向く。怖々と目を開ける。陽の色。少女のように揃えられた爪先。上げた視線の真ん中で、滑らかな蜜の光を浴びながら、金髪と、濡れた睫毛をきらめかせて、ミソラはまだ、微笑んでいた。心許なげに、消え入りそうに、微笑んでいた。
 トウヤは、力無く、眉尻を下げて。笑い返して、頷いた。
『分かった』

この辺が印象に残ってくれたら嬉しかった。どうだろう。
このパートで反省してるのがトウヤの「後悔しないか」をかぎかっこで入れなかったことです。このセリフはちょっと大事だったからかぎかっこつけた方がよかった。でも流れとしてかぎかっこつけずにつづけた方が綺麗なんですよね。参ったな。ちょっと考えてみよう。

> ああ、僕はまた、大切なものを壊してしまった。

だそうです。「また」だそうです。だいたい分かってもらえたかな。どうだろうな。

・8-9-3
あずにゃんの帰還
ここでアズサに「7章では色々とご迷惑をかけました」と言わせたくて、それを言わせるタイミングを8章中ずっと窺ってたんですが、ついに言わせられませんでした(幕間では言わせた)。
トウヤとアズサが二人でいる間のアズサが月蝕らしからぬ不審さ(?)なんですがまあなんかご都合的なところもあって……そのうちに。タケヒロと話してた時はああなのに女の子が出てくるだけでヘラヘラしだすトウヤが糞現金で糞野郎だなと思いますよね。分かります。私も思いました。好感度がさがる音がする~!!

■8-10
12679文字
ここどうだったんですか!?ねえ!!!!!!!!ねえ!!!!!!!!!!!!1教えてくださいよ!!!!!!!!!!!!!!!ねえ!!!!!!!!!!!どうだったんですか!!!!!!!!!!!!!1(叫
いやとうれん回でしたね!!!って言っていただけたんでアリガトウー!!!!って感じだったんですがちゃんと笑ってもらえましたか!?それが本当に気になります!!!滑り倒してなかったですか!?ハァ~!!
このシーンっていうのもまたずっと書きたかった部分で、でもどこに入れるかっていうのが凄く難しくてここの半ば無理矢理いれた(ので話の進行が上下上下のジェットコースターすぎてマジで)んですよ!!いやもうさっきも言いましたがトウヤのテンションの乱高下具合がうんこすぎてテメエ100000回死ね!!!!って思いませんか!?私は思いました!!!!!!!!

いやでも先にぐれんととうやね!
8章通してやってきたぐれんととうやの話の総決算は811なんですが、このシーンっていうのはその前フリとしてめっっっちゃくちゃ重要だったと思います。なんか、とうやは糞野郎なんですが、ぐれんも結構大概糞なんですよね。大人って言うのは汚いよね。タケヒロの前では散々不信感丸出しにしてたのにさ!

>昼飯の惣菜パンへばくりと食いついて、そのまま会話を続けようとする。
「はいひふあうあー」
「……何?」
 喉がのんびり上下する。ごくり。
「さ、み、し、く、な、る、か?」

どうでもいいんですけど私この「口に物が入ってて喋れないのに無理矢理喋ろうとする」っていうシチュエーションがすごくかわいいなと思っています。二次元限定

グレンが仕事の遠征にトウヤを誘う。

> ミソラを置いて、ココウを離れる。
 退路を示されたのだ。半分ほどの重さが残る缶を揺らしながらトウヤは視線を落とした。今の自分は一体、どんな顔をしているのだろう。

トウヤは状況を受け入れられていないし、まだ理解できていない。グレンの仕事に自分がついていく事なんてのはタブーだし有り得ないと思っている。けれどそれを彼から持ちかけてきたこと、『退路』を示されたことに、……811に続く。

>「ここは兄貴に任せとけ」
 アホか。やめろ。この期に及んで余計な事を――全ての制止が放たれる前に男は立ち上がり。
 そこからあっという間の出来事だった。
「お菓子を買ってやろう!」
 そう言って、子供たちの襟首を掴んだ。
 ぽかんとするタケヒロ、わーいおかし、と妙にニコニコしているミソラがずるずる引き摺られ、扉の外へ放り出される。主たちが出ていくので、ポッポとニドリーナがそれに追従していく。次にグレンの手招きで、渋々とノクタスが歩き出した。緩慢な動きで戸口を抜けていく瞬間、矢庭に、ギョロッと横滑りする眼光が、ぐさり。トウヤに鋭く突き刺さった。
「健闘を祈る!」
 最後に下手なウインクをばちこんと飛ばして、グレンが戸を、素早く閉めた。

この後のアズサも可愛いんですけどグレンが最高にかわいくないですか。凄いかわいいと思います。友達を完全にオモチャにしててオモチャにしてることも全部ばれてるのに全部強行して安全な場所でゲラゲラ笑った末に最後の方のシーンでその調子に乗った友人にとどめを刺してるぐれんがマジで最高にカワイイしこのやりとりが成立するトウヤとグレンはやっぱり友達なんだなと思うんですけどどうですかね。私はそう思いますね。でも彼ら自身がどう思ってるかは

正直に言いますがここからのトウヤの心理描写は読み返すたびに今でも死にそうになります私が 笑ってもらえましたか!?笑ってもらえましたよね!?そうだと言って!!!!!!!!!!

>実際のところ、トウヤはあの、彼女と別れた晩に調子づいて口走ったことを、顔を見るまですっかり忘れていた訳である。

糞野郎すぎるだろ!!!!!!!あずにゃんはあんなに悩んでたのに!!でも状況が状況だったんです!!ごめんなさい!!私が代わりに謝ります!!
駄目です 解説しようと思ってたんですが笑いが止まらなさすぎて無理です 私無理です 各自読んでください できれば笑ってください なんでシリアス続きの中にこんな回が挟まったの????

>「まさか本気にしたのか?」

このセリフが糞すぎて本当に最高に好きです いやトウヤくんは良い人なんですよ本当は。本当は良い人なんですよ。ちょっと頭の回転が遅すぎてちょっとプレッシャーに弱すぎてちょっと口が滑りすぎるだけなんです。

>まっすぐ鼻の頭に突き刺さって、卒倒した腹に転げて、そのまま床に転がり落ちたチリーンが、竜巻に煽られたような激しい笑い声を立てている。りんりんりん。りんりんりんりん。それを見た事の発端の張本人が崩れ落ちて腹を抱えて床を叩きながら爆笑している。どん。どん。

この床を叩いて爆笑しているグレンが凄い好き

>見事な投球フォームからどしんと両脚を踏ん張ったアズサが、真っ赤な顔で、涙目で、聞いたこともない凄まじい声で、吠えた。
「――死ね!!!」

このね
「死ね」っていう
2文字をね
言わせるためだけに
トウヤとアズサのあれこれ
それこそ1章2章3章からのずっとのあれこれが
存在してたんですよ!!!!!!!!!!!!!!
やっと言わせられました!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

誰かが彼に死ねって言わなければならなかったじゃないですか!そうでしょ!!アズサの仕事だったんです……!!!そうなんです……!!誰も悪くないんです……!!(???

・8-10-2
ここのトウヤとアズサのやりあいも凄く好きです。アズサが1章2章くらいの雰囲気に戻ってほしいなと思いながら書いていた。
なんかね、私は男女間の友情って凄く難しい問題だと思ってるから、トウヤとアズサはこうやって一悶着起こさないと、フラットな関係で話をさせられないなと思ってたんです。一回意識させて、一回終わらせる必要があった。この後どうなるかについてはまだ言いませんが、そういう関係性でこの先の展開に挑んでほしいなあと思ってるんです。
このシーンでハリがブチギレてるのが私の中で凄くカワイイなと思ってます。ハリかわいいよ。よく我慢してるよね。

急に不穏になって811へ。ジェットコースターですいません。

■8-11
13068文字
■8-12
6028字。
http://kogu.blog.shinobi.jp/Entry/1396/この記事に反省文書いてるので軽く。
・ミソラとタケヒロ
については上の記事でけっこうちゃんと書いてる気がするので
・グレンとトウヤ
810で遠征に誘われたトウヤの反応の話の続きなんですが

>ちりちりと線香花火が焦れるように、胸の奥に光が散って、先程の言葉が蘇る。なんならお前も来るか。だから、俺の遠征に――そうだとして。一体、何が、変わるのだろう。

トウヤにとってグレンの誘いっていうのは『光』だったんですよね。分かりますか。でも、『一体、何が、変わるのだろう。』、そうなんですよ。

> リナは。勝つだろう。グレンが何をしようが、ミソラが何をすまいが、タケヒロが何を足掻こうが。散々試合を見せられてきたトウヤなら分かる。ミソラが一言も口を出さなくったって、リナが絶不調だったとして、どんな大番狂わせの先にも、この組み合わせなら、リナが勝つ以外の結末はない。
 何も変わらない。考えるだけ無駄だ。
> 期待するだけ無駄なら、無駄に期待させるものをいっそ切り捨ててしまいたい。そう思う程、自分でも知らぬ間に、何かに追い詰められていた。

トウヤはもうこの時点で完全に思考停止しているんだ。
手を差し伸べられたって、それを握れるだけの気力がない。握っていいとも思っていない。そういうことなんです。
このくだり凄く好きなんだよなあ。トウヤとグレンの微妙な関係性が本当~に大好きなんですよ。その微妙~な関係性がここで外殻が剥がれて、今まで避けてきた何かをぶつけあってしまった、最後はお互いに躱したけれど、それがこれからどう出るか。

テラの話はちょっと引っ掛かってる読者様がいらっしゃったのかどうか。トウヤのテラに対する扱いって言うのは結構酷かったんですよね。懐かれて連れて帰ったのに勝手に手放して勝手に一時的に取り戻してベッタリ懐かれてうんざりしている。トウヤのポケモンの扱い方って完全に善人ではない。でもうんざりしながら可愛がるし情を移すじゃないですか。なんかね。

師弟戦。
ミソラはトウヤは本気の時ハリを出すだろうと思っていて、前は本気のトウヤを倒したかった。でも今は、負けたい、トウヤに『倒されたい』。トウヤがハヤテを繰り出したのを『手抜きだ』と考えていた、ハヤテにならリナが勝ってしまうかもしれないと思っていた。トウヤがハヤテを使って負けようとしていると考えた。だから「ハリを出してください」と言った。
対してトウヤは、813の話になりますが、 >力量の差を身体に叩き込んでやることも、きっと大事だった。 ミソラをボコボコにする気でハヤテを出した。ハリではなく。
トウヤの相棒はハヤテなんですよ(8-4)。トウヤのエースはハリなんですけど、相棒はハヤテなんですよ。
なんかね、そういうことなんです。

リューエルのシーンについてもちょっとだけ
ゼンはトウヤの何なの?って思いません?いや~なんなんでしょうね。気になりますよね(棒読み

> どっちもまだガキだろが。そう小さく吐き捨てる。いい歳の大人? 大人が『ファイヤぁー』だなんて言うものか。

私の創作モチーフの中で最も大きいと言えるかもしれないものが、
「大人びてる子供と子供っぽい大人」
っていう組み合わせなんですよね。
トウヤは子供っぽい大人、大人になりきれていない大人、っていうキャラクターの中では、すいむさん史上最も象徴的なキャラクターになってる。トウヤの中には10歳のトウヤ、砂漠で蹲る少年が、まだ生きている。だから、トウヤのことを『子供』だと言わせた、このシーンと、8-11のアズサの台詞もそうなんですけど、それは感慨深かったな。


■813
11707字。

ここねえ。(語彙力

8章はね、ほのぼの回だったんですよ。何度でも言いますが、8章はほのぼの回だったんです。
この8-13を書くためにいろんなことがあって、この8-13を超えた先に、この先の物語があるんですよ。この回っていうのは雨降って地固まるではない(実際固まったかどうかは……)けれど、場所や心がバラバラになりかけていた4人が、少しずつ合流して、元のところに集まって、当たり前の日常を取り戻した回なんだよ。
ミソラはちょっと病みを引き摺っていたけれど、トウヤが結構けろっとしてるのに違和感を覚えられた方がいらっしゃったかもしれない。どうだろう。トウヤのパーソナリティってのは基本がこうで、年少者の前ではしっかりしようとするんだけれども、それよりも、トウヤは『ミソラを倒した』、つまり『ミソラを止めた』ことによって一歩通常モードに戻ったんですよね。だから心の中に覚束ないモノや『砂漠の中で蹲る少年』や不安な気持ちって言うのは残っているんだけど、それを外に見せないでも歩けるくらいにはメンタルが回復している。なんでそれが出来たかって、タケヒロのお陰なんですよ、ね。ね。ね、タケヒロ。タケヒロが頑張ったからさ。無駄じゃなかったよ。頑張ったね。

ボールマーカーの話、タケヒロとの会話、虹を見つける、そんなことを通して、だんだん元気を取り戻していくミソラがカワイイなあと思うし子供だなあとも思う。虹のシーンってミス〇ルの『口笛』のパロだったんでいらないっちゃいらなかったんですけど、結果トウヤとタケヒロを二人きりにさせて、二人にグータッチさせることができたからよかったかな。タケヒロがトウヤと和解する。描写がちょっと流れ気味なのが心残りなんだけど、ここは大切にしたいシーンだなあ。

えーっとおっぱいの話もしたほうがいいですか?ここ以外に入れる場所なかったんです。察してください。こんだけらくがきまんがで弄ってきたのに本編で弄らない訳にはいかないでしょう!!(?
本編でタケヒロがふともも派であることは明記してるんですが、実はトウヤが巨乳派ではないこともそれとなく書いてあるシーンがあったりします。へっ。トウヤが言い訳しながらアズサを諦めようとする直後にかなやんの『見た覚えもない豊満な胸へ思いを馳せて真顔に戻る』ところが凄く好きです 最初触った覚えもないって書いてたけどさすがにゲスいのでやめました。でもこの描写一応意味があるんです。

話が動き始める。クスリの話を調査しにヒガメに行く、その上で姉に『話したいことがある』と言って会いに行くことを決めたトウヤ。
トウヤの様子は前よりずっと穏やかで、話も和やかな時間の中にちゃんと成立している。でも何かが変わっていく予感がする。その予感に包まれながら、この一瞬を切り取って保存する為に、トウヤがカメラを構えはじめる。

>温かい。僕の立っている場所は、今、こんなにも温かい。

烏滸がましいなあとも思うんですよ、トウヤって火種だからさ。でもこの人ってそうなんだよね。
この全員で写真を撮るシーンもずーっと書きたかったところで、ここもお気に入りになりました。こういうシーンで終わったから、私の中の8章満足度が高いのかもしれないなあ。トウヤの中の満足度が高いっていうか、なんか、そんな感じなんでしょうね。

・バネブーの話
このバネブーが何の話だかちゃんと分かっていただけたんでしょうか?
2-6の最後、メグミが初めてオニドリルでない姿を披露したのがバネブーなんですよね。アヤノのグレイシアと対峙しています。
このシーンに関して語れることはあんまりないな。でも、ミヅキのこの顔を見て、エトは「姉にも似てる」という印象は撤回しただろうなー。どうかなー。

・最後
ミソラがトウヤに駆け寄って抱き着く
このシーンで
今年を
締められたことを
とても誇らしく思います(????????

トウヤはミソラを倒して楽になったけど、ミソラもやっぱり、トウヤに倒されて楽になっている。
このままがいいんです。このままでいるのが本当はいいんですよ。
そうやって抱きしめて捕まえておくのが、一番いいんです。ハッピーエンドなんです、多分。

> 名残惜しげにしていた夕日が、つうっと細くなって、溶け切れる。しっとりとした暗闇が、順に世界を包んでいく。同じところに帰るのに、ちょっとだけ待ってくれればいいのに、行ってしまう彼の背が、暮れなずみの藍に、曖昧になる。夜に紛れていく。薄らいでいく。ふと感じる。冷たい夜だ。吹き付ける北風が顔を撫でれば、つんと針に刺されたように、鼻の奥が痛くなる。

> たまらなくなって、ミソラは走りはじめる。

> ミソラがちゃんと家の手伝いができるようになるまでは、少なくともココウに居る。彼の言っていたことを、ミソラはちゃんと覚えている。キブツから戻って、彼が部屋を片付け始めた意味に、本当はずっと前から気付いている。

> 写真を撮ろうと言い出した、あなたの真意なんて。本当は、私は知っている。

ここが凄く好きだなあ。ミソラは知っているんだよ。
これから何が起こるかなんてミソラは知っている……つもり、なんだな。
がんばって捕まえておいてほしいなあと思います。がんばれがんばれ。

>「どこにもいかないでください」

8章ミソラの台詞なんばーわんはどうしてもこれになりますよね。はぁ~。(語彙力)

それでね、

>「……逃げも隠れもしないよ」

この台詞が、最後にちょっと不穏だなと、思って欲しかったんです
ミソラじゃなくて、読者様に!


ついったあにも書いたんですけど、これで一旦最終回。そのくらいの気持ちでした。
これにて月蝕前半戦終了となってます。進行度としては6~7割くらいかな?来年どこまでいけるかな。



8章 だいたい145964字。
長かったかな~。7章が8万5千で5章が10万7千だったんです。長かったですねすいません。5章裏が42000なので5章よりはちょっと短いですね!(
話数そうでもないのに……1話長くなる傾向が深刻すぎる……
つーわけで来年もがんばっていきまっしょい!9章は力が入るところですがとりあえず番外から頑張ります!
よかったら来年もよろしくお願いしますね~!!!

 おまけ

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