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それでは突然ですが8章まったり反省会年末大精算verを開催したいと思います

・8章ねたばれ含!
・らくがき含!
・長いかな?どうだろう!→死ぬほど長いです。だいたい20000字くらいあります。俺の事はいいから逃げろ!!!
・とりあえず追記注意!











8章~!!


8章でしたね。この表紙絵は詐欺でした。
こないだも言いましたが

こういう構図で描く予定だったんですよね表紙絵。そういう回だったんですよね、トウヤとタケヒロの回だったんですよね。



■花の形のいかりを上げて

一応8章に含めさせてください。11294文字。
これの話どっかに書いたっけ?死ぬほど苦戦したんですよ。まあ復帰1号だったのでしゃあないんですがすいむさんとは思えないほど書きなおしたし結果お気に入りの更新分かと言われるとよく分かんないんですが 主に文章が荒れている
お話としては結構好きなんですけどね。
エトってこの通り意外と重要なポジショニングにつくキャラで、5章でもっと本当は目だってくれてないとダメだったんですけど、人からのお話聞いた感じあんまり印象付けられてないような気もして、その中で復帰1号がこれでええんか?という思いはあったんですが、まあまあ。
この話ホントはハシリイスタジアムでのバトルシーン(ノクタスVSアキトのピクシーでかなり頑張ってたのでどっかに投げたいけど投げる場所も無い)があったりカナミがエトの部屋の前で泣くシーンがあったりしたんですが、色々と変更して。
とにかく文章が荒れてるんですよね。エトって読者的には良く分からないキャラのはずで、情報量も多くて、こんだけ文章が荒れてるとまあ良く分からない話だったんじゃないかと思ってます。反省。まあ……まあ仕方ないんですけどね。自分に甘い。

> くっきりと、脳裏に色濃く焼き付いた、茹だるような熱帯夜。

ここのパートだけは、最初に書いた分から変わってない。このパートが軸にあって組み上がった話なんですよね。
エトから見たトウヤって、ココウ組から見たトウヤとはまた別の人だし、ミソラがトウヤに向ける憧憬よりもっと純粋で心地良いんですよね、多分。トウヤ自身も、10歳以上離れてるミソラやタケヒロに対する兄貴観よりも、4つ下のエトに対する兄貴観の方がおそらく気に入っていて、滅多に会わないっていう距離感もさることながら、「自分に張りあってくる存在」っていうのは凄く可愛かったんじゃないかなあと思っている。無論カナミの弟だからってのはあったけど、ココウに「弟分」が存在してないトウヤはそれ以上にエトを世話してやりたかった。エトは張りあっているけど、負けたくないと思ってるけど、一方で負かせないことは心のどこかで認めてるし、「負かしたくない」とも思っている。追いかけている背中を追い越したときのことを、まだ想像できてないっていうか。
エトがトウヤの事を気に入ってたのは、この話の中に書いてあることも、5章の中で書いていたこともそうだけど、無意識的なところで「姉の心を手に入れた人だから」ってのはあったんじゃないかな~。かわいいよね。

実は初稿はマリー視点からの一話だったので、こういう形にしてマリーの出番を削ってしまったのはとても反省しています。ごめんなマリー。
終盤の文章が特に荒れてて申し訳ないんですが、カナミが存外に黒いっていうことだけ伝われば満足です。カナミが妊娠してるっていう話は8-5まで伏せていたかったので、それを隠してここを進めるのに結構四苦八苦しました。結果よく分からない出来に……アーーよく分からないばっかりだ!!この更新分はあんまり読み返したくない文章です!!
結構勢いだけだけど勢いも勢いきれてないみたいなとこあるんですが、まあ台詞は良いの多いからいいんです。いいや。次!

■8-1
11945字。

・8-1-1
ゼンが色々やるところです。
ここね、2015年に書いた文章ですね。いつだったかは忘れたけどここだけは昔描いた文章だったんです。だから文がかなりしっかりしてるですよね。お気に入り。
8-1ゼンパートの前半と後半で漢字の開き方が全然違って、見た目や文体の雰囲気がガラッと変わってるのが結構うまくできてるなあと思います。
バクフーンのアサギ。両親と一緒に死んだのかと思ったと言われましたが生きてます。リューエル実務部所属、優れた戦闘員だった若宮京子(とうやの母親)の最も愛したポケモンで、彼女の死後そのままミヅキが引き継いでいる、という設定。途中で話が出てますがミヅキは現在アサギの他には「手持ち」を持っていません。
この辺の描写が凄すぎるんですよね

>再三息をつく、薄い唇。淡く透き通る肌。近づいて見ることができるなら、彼女の静謐な美しさは、必ず網膜を焦がすだろう。
> ……肌に触れることを、許された時。どこか無念でならなかった。重ねた手が冷やかで、あの太陽が既に死んでいることを、認めざるを得なかったから。『花の骸』。硝子の内で凍てつくだけの、彼女は呼吸を忘れた花。
>手を、重ねられたとしても。ぬくもりを、腕の中に抱いたとしても。
 二人で居ればまるで、ただの『一人』と『一人』だった。ミヅキとゼンは、アヤノの言っていたような『幼馴染』でもなければ、まして『良い人』だってない。ただ、美しく扇情的な身体と、相反して無残に焼け爛れたその心を、なんとなく知っているだけだ。

2015年のすいむさん凄すぎじゃないですか?確か刀l剣l乱l舞のホlモ小説を読み漁っていた頃だと思います

> 影が重なり、距離が無くなる。二人の温度が、吐息が、蕩ける。手触りの良い髪を掻き撫でると、消え入りそうな音がする。

すいむさん渾身のキスシーン(よくできてる

> こんなにも傍にいるのに、そこにいるのに、彼女はいつも、誘われるように孤独になる。

この表現が好きですよね。花の骸。と、誘われるように孤独になる。この2つが好き。これらのゼンの言葉がミヅキちゃんの真実を表しているかどうかはともかく。

・8-1-2
ミソラがスタジアムで10連勝を目指して快進撃をしていますという話。ここの冷凍ビームのくだりが8-11に繋がってたんですがいかんせん間が空きすぎました。
トウヤがベンチで寝てるあたりのシーンも凄く書きなおした記憶。トウヤの昔話を始めるといくらでも字数が増えていくのでどこを掻い摘むかすごく悩んでいた。

>とろんと目尻を下げ、柔らかそうな表情を、ふにゃりと溶けさせる笑顔。褒めてやれば必ずそういう反応を示すミソラが、まるで恋にでも落ちたかのような盲目さで自分を慕ってくれていること、これをトウヤはいよいよ自覚せざるをえなかった。

自分で書いといてなんなんですがやっと自覚したのかと思いますよねしかも自覚が足りないと思います。ミソラが病んでしまうぞ~(8-6

スタジアムの女番 この人は前言ってた外伝とかでトウヤと絡みがあるんです 友情出演っていう感じです

>「喧嘩なんか出来るように見えます? 僕ももう良い歳だ」
「穀潰しがよく言うぜ」
「穀潰しに貴重な小遣い稼ぎを提供してくださって、どうもありがとうございます」

トウヤがこういう口の利き方ができる相手って言うのはそんなにいないよね。

・8-1-2
雨! 砂漠小説じゃなかったのかよ!
文中にも書きましたがミソラが年甲斐の子供らしさをトウヤの前でも出せるようになってきたのではないかなあと思う。
トウヤがタケヒロの胸元に傘の柄を突っ込む流れはスッゴイ前から存在してたので結構感慨深かったな!笑
8-1前半はちょっと重かったんですがその分後半はポップに仕上げてみました(事は深刻)。8章はほのぼの章ですからね。

■8-2
7728文字。意外と短いな!
いっぱい喋ることがあります
・8-2-1
トウヤがハギさんに頭を拭かれるシーンです
ここ!!!!!!!!!!!!!!!ここをな!!!!!!!!!!!!ずっと!!!!!!!!!!!!分かる!?!?!?!?!?!?!分かるでしょ!!!!!!!!!!!!!分かって!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
全力で押し負けて子ども扱いされるトウヤが最高にカワイイとかじゃなくて二人が親子なんだなっていうのが分かるじゃないですか!!!!!!!そういうシーンって実はあんまりなかったかなーと思う。でも親子なんだよな~。トウヤの内心はどうあれ実際問題親子なんだよな~って思いますよね~。ね~。ホントにね~ね。ずっとね。ね。
ちなみに22歳児っていう表現は〇谷〇史さんがよく使われていた表現を流用していました。

・8-2-2
雨漏り。結局雨漏りに意味があったのかと言われると813の「僕が直してやろうか」のくだりをやるために要ったんだとしか言えません。
タケヒロが普通に家と来る冬の心配をしてるのに無邪気に雪楽しみ~♡っていうミソラが若干キャラ崩壊してるような気もしますが多分気のせいです。今読み直してん……?って思いましたが大丈夫です。大丈夫でしたか?(不安

>「僕、覚えてるのって、春からだから、丁度一年。タケヒロと出会ったのも、お師匠様と出会ったのも、やっと一年だ。タケヒロ、最初の頃のこと、覚えてる? タケヒロが僕を助けてくれて、『最強の呪文』を教えてくれて、それと、すごい喧嘩したんだよね、僕ら。あれから一年だなんて、なんか、嬉しいよね」

言うて春ってまだ半年先なんですよね。まだたけみそが出会ってから半年くらいしか経ってません。まだ1周年とかじゃないです。この辺の台詞はちょっと変だった。反省。

・8-2-3
シャワーシーン
弁明させてください
この章ね、ケロマツが出てくる予定だったんですよ!!!
そのケロマツがこのシャワー中のトウヤの背中に飛び掛かってくるシーンがあったんですよ!!!!
その名残りであって別に脱がせたかったんじゃないんです!!!!!!!!!!!!!!
別にトウヤの全裸描写にあんまり色気を感じないのでシャワーシーンなのにびっくりするほど色気がなくて笑います。
このシーンには意味があったんだろうか……いやあるんですけど 内面描写ばっかりだけどその内面描写がけっこうとびとびでややこしいですね すいません トウヤが眠すぎて思考回路がおかしくなってるので許してください

>頭を拭われた。温い手だった。気持ちが良いと、思ってしまった。『あんたより先に親子になっちまった』、つい先刻喰らった言葉を反芻すれば、途端に空気が不味くなる。勿体ないほど与えられる愛情は、いまだ上手に飲み込めないままだ。それを本当に受け取るはずだったあなたの息子の、代役など、僕では務まらなかったから。

いくら親子のようになっても、少なくともトウヤの中では、「自分が代役である」という負い目はずっと付き纏っていくんだよな。
この先がヨーギラスの幻覚を見るシーン。
トウヤがヨーギラス苦手な話ってあんまり本編内にないんですが多少は入ってて(2章とかに)、誰か覚えてんのかな。トウヤの痣について「ヨーギラスにやられたんだっけ」とアズサが発言しているシーンがあるんですよ。
なんつうか、月蝕って言うのはあくまで日常小説だから、こういうシーンもあんまり劇的に過激には書きたくないっていう思いがあって、そういう意味では結構きれいに仕上がってるんじゃないかなと思います。トウヤの厨2病をできるだけマイルドに書きたい。

> ああ。やっと通った喉が、それだけの音を零す。雨音が、世界に戻ってくる。
 飲もう。今日は。しこたま飲んで潰れれば、少しは眠れる。そうでないと、さすがにまずい。
 長い溜め息をついて、振り返る。鏡にこびりついた曇りを手のひらで押しのけた。少しげんなりしただけの、平時の自分が、そこにいた。大丈夫。まだ、騙していられる。

この最後の一段落が好きです。大丈夫まだ騙していられる。

・8-2-4
タケヒロがトウヤの写真の二枚目を発見するシーン
ここな!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ここはねえここはねえ、本当によくできました!!花丸!!!
8章にはここが書きたかった~って重要なシーンが何個もあってここはそのなかの一つなんですが、ここは本当に出来がいいですね。ミソラの不穏な話を挟みながらタケヒロが写真の二枚目を見つける、同時進行の若干複雑なパートで脳内シュミレーションをかなり繰り返してた部分なんですが、なかなか理想通りの物ができたなあ。描写は濃くないんですがシンプルさがむしろいいですね。あ~よくできた。すいむさんやるじゃん。
いっこだけ反省するとすれば、タケヒロは写真の方に完全に気を取られてミソラの話の後半は頭に入っていないはずなのに、8-3でそのミソラの話の後半についてタケヒロの方から切り出してくるところなんですよね。ちょっと不自然だけどまあいっかって思った。だってここの流れが完璧であるほうが私にとっては重要だったからね!

■8-3
8349文字。
ここも好きだなあ。本当に好きだなあ。
写真を見つけたタケヒロがそれを忘れようと思うとハリに宣言する一方、ミソラはタケヒロがいたって相変わらず盲目的で、トウヤはミソラに対してよりどちらかというとタケヒロの方が絡みやすそうにしていますよね。このパート、本当に日常回ってカンジですげー好きなんだよな。
トウヤとミソラは確かに「殺しの稽古」をしているはずで偶に不穏な言葉も飛び交うのに中身はまったく普通のポケモンの訓練で、終わってしまえば足を洗って家に上がるような普通のシーンだったり、

>見た目よりついてるんだぞ、触るか? と二の腕を叩くトウヤを完全に無視して、夕飯前に持ってきていた山のような雑巾で床を拭きはじめるタケヒロ。おろおろするハヤテの首に抱き着いて、ミソラはけらけら笑った。解放されたリナが水たまりの上を颯爽と踏み抜けていく。だめでしょ、リナ。主人の言葉を全然聞いてない風なのは、左側から話しかけたからなのか、単純に無視しているのか。絶対後者だけれど。
> こらこら、とトウヤは気ままな小兎を気のない声でたしなめながら、足癖悪く雑巾を引っ張って、濡れた足跡を拭いた。仕方なくミソラがリナを追い、リナはますます駆け回る。タケヒロとしては普段はもう寝るような時間なのだが、明かりのある『家』に住んでる連中は、こんなに遅くまで騒がしくしているものなのだろうか。

この辺のポケモンのいるわちゃわちゃ感がスゲー好き。
全部好きなので何を話していいものかってカンジなのでやめます。3話にして感想(?)書くの疲れてきた。

・8-3-2
ここな。(こればっかり)
ミソラとタケヒロの中に存在するギャップっていうか、そういうのが、堪らなく、堪らないよね。堪らないんだよね。うんうん。ここの心理描写完璧ですよね。私82~83大好きなんですよ。
「起きてる?」から始まる子供らしい密かな幸福さが好きで、「殺すとか、言うの、やめろよ」から少しずつその幸福さがミソラの中から消えていくのが好きで、ミソラがさらさらと喋りはじめるところが好きで、なのに最後には声が微かに震えている所が好き。それを一生懸命受け止めてなんとかしようとするタケヒロのお節介すぎる良い奴さが大好き。

> 理由。理由がいる。考えろ。時間がない。どんどん離れてしまうから、届かなくなってしまうから、だから、だからその前に。昔の『僕』とやらに怯えて、けれど日常を失うことに心を揺らしてくれたミソラの、殺さなくてもいい理由。
 皮肉だった。殺しを語られた時の嫌な言葉ばかり、タケヒロには蘇っていた。
 戦える力って、大事だよ。
 力がなきゃ、何も出来ない。
 そうだな、ミソラ。俺は力がないから、ロッキーを救えなかったな。俺は戦う力がないから、好きな女も、守れなかったな。

ここだな~。

■8-4
13393文字。
ここがねえ難産だったんですよ!この回って説明回なんですよ、どこがって、全てが!こんなことがありましたねっていう回だったんです!所謂総集編なんですよね!!!
総集編なんであんまり話すことも無いんですが、

・8-4-1

>「だから、相棒はハリなのかと思ってました」
>「人のものを相棒とは呼べないだろ」
>「『人のもの』?」
 そう問い返した時、トウヤは何故か、え、と困惑気味に顔を見せ。
 そして、ミソラと、その斜め後ろに控えている、緑色の手持ちへと目を合わせて、
「ああ、そうか……僕の手持ちじゃないんだよな」
 吐き捨てるような、うってかわって空虚な声で、そう言った。

ここについてはまあ一応触れといたほうがいいですかね まあ触れたところで何も喋れない的な所はある
真実はさておき、この後の部分で「言っちゃいけなかったんじゃなかったのか」みたいなトウヤ視点の描写があることからも、トウヤの頭が普通にヤバイことになってるっていうことが伝わったら何よりです。眠たい。あとハリの内心もかなりヤバイことになっているはずだ。

>胸の内側で、何か汚泥を堰き止めていた壁が、皮一枚まで削れている。そんな映像が見えた。例えば、誰かが爪先で引っ掛けるならば、簡単に決壊してしまう。虚しく氾濫する澱みの奔流は、縫っても、縫っても、また別のところで皮を破る。とめどなく溢れ出て、そうして僕は、どんどんからっぽになっていく。

どっかでも言いましたが、この「爪先を引っ掛ける誰か」がカナミさんだったんですけどね。8-5に続く。
あーあとリゾチウム……なんでリゾチウムを採用したのかっていう話なんですが まあまた後日機会があれば 最初はタウリンだったんですよ。ちなみにまだこれらの道具が正規品としてフレンドリーショップとかで販売されてない世界の話だと思って欲しいです。
名探偵ミソラくんのあたりは理解してもらえたんだろうか。まあ本筋ではないので理解できなくても問題ないんですけどまあ気になったら聞いて欲しいです。これ以上説明する気力がありません。

>「そういえば……前、バクーダとお師匠様が戦ったとき、凄く体調を崩されて……あの時は相手の方が『毒を盛った』って噂されてて、けど……その後、『薬』を飲んでいましたよね。机の上に出てるのを見たんです。爆心の近くで飲んでた、眠くなると仰ってた白い錠剤です、あれ、ずっと気になっていたのですが」

この話を、ミソラはハシリイでもしようとしているんですよ。
5-6の終盤なんですが

>「前、スタジアムでバクーダと試合をした時に、調子を悪くされたことがあったじゃないですか」
>「あの後、バクーダのトレーナーさんが私に話してくれたんですけど……」
>「毒を盛ったんじゃないかって、スタジアムのトレーナー達に疑われてたそうなんですよ」
「は?」
「あの……私、もしかしたら、その毒って……」

この部分ですね。その毒って『灰』と似たものなんじゃないですかって聞こうとしてたんですよねミソラは。
この話の直後にトウヤが体調を崩して近隣の店に吐きに駆け込むんです。その直前に色々言ってるので興味があったら読んでみてください。

・8-4-2

>「邪魔だ、帰れッ! 話にならん!」
「怒鳴っても帰らねえけど。そういうタイプじゃないだろ、無理すんなよ」
「じゃあどうやったら帰ってくれるのか頼むから教えてくれ」

グレンとタケヒロのこういうところが好きです。子供には結構タジタジだったりするグレン氏。
このパートの頭でグレンが突然脱ぎだしたのは82でトウヤにぬがせたんだからグレンも脱がなアカンやろみたいなアレです(?


■8-5
13526字。
■8-6
17026字。長ッwww

ここに関しては好きすぎて http://kogu.blog.shinobi.jp/Entry/1389/ ここで死ぬほど熱く語ってるので割愛します。何回でも語れるけどそんなに暇じゃありません。暇じゃなかったらこんなにつらつら自作の感想書かねーよ!へへへへ(???

■8-7
13011字。http://kogu.blog.shinobi.jp/Entry/1391/ここでもちょっと話してます。

さっきも書きましたがこの更新分はお気に入りですね~。86もお気に入りなんですけど。ずっとお気に入りですね。へっ。
・8-7-1
ここが最高なのは

>――しあわせだ。腹の奥からこみあげる、そんな実感が、不思議なくらいに懐かしかった。よく覚えていないが、昨日の晩は、きっと楽しかったのだろう。頻繁に数人集まっていた頃みたいに、騒いで笑って、潰されて寝て、ついでに夢でも見たんだ、多分。だからこんなに、夢心地にふわふわして何も考えたくなくて幸せで、いっそこのまま死んでしまって構わないなんて、思っているんだ。

寝起きのトウヤがグレンの寝顔を見ながらこう考えている一方、8-6のグレンはトウヤの寝顔を見ながら

>苛立ちが目を細める。これ以上近づかない方がいいと、理性が囁いていた。死んだように眠る弟分の顔を間近に見れば、荒れ果てた己の屈辱が、それを思い切りぶん殴って、胸倉を掴んで、どんなに汚い言葉で罵るのだろうか。それはとてつもなく、怖いことだ。
> こんなことがあってたまるか。苦し紛れの拒絶反応は口の中でまごついている。精神を鎮圧してくれる煙草は、いつもの効果を発揮しなかった。怒りと空虚を煽るばかり。知ってたのか、お前。どうするんだ。今すぐにでも抱え上げて、遠くへ逃げればいいじゃないか。次々と上滑りする言葉は寒々しく、返す者のない空間で霧散する。増幅していく感情は、末恐ろしかった。こんなにも人間に入れ込んでいたなんてな。あの言葉は、今や急激に弧を描いて、己の胸に突き刺さろうとしていた。

こういう風に考えているんだっていうこの二人の圧倒的なズレです たけみそもかなりズレてるけどとうやとグレンは更にズレている
このへんの描写はちょっとくどかったですかね。綺麗に書こうと思ってウェブリオ見ながら頑張った記憶しかありません。でも今見返すとちょっと字面が重すぎるな。もうちょっと漢字をひらいた方がよかったですね。

>シーツに包まれた小さな体、投げ出された白い脚。柔に閉じられた瞼、頬、作り物のように綺麗な寝顔。その横、今にも転げ落ちそうな体勢で寝ている少年のことも目に入れて、静かに、身体の隅々に染み込ませるように、トウヤは記憶を辿っていく。ビールケース。霧雨。夜のココウ。スーツ、魚、電話のむこう。浮ついていた爪先が、ひたりと地面に触れる、冷やかに現実を呑み込んでいく。

幸福感に浸っていたトウヤがミソラを見つけて現実に戻っていくシーン。今という時がだんだん受け入れがたいものになりつつある。
メグミのテレパシーについては時が来たら話します。何度かテレパシーを利用しているシーンがあって、分かりやすいところだと、ハシリイで元気がないまぁちゃんの話を聞いているシーンですね。トウヤはあのシーンでポケモン達と一緒に居て、ポケモンが笑うのに「一拍遅れて」笑い出すんですけど、メグミの通訳を挟んでるからワンテンポ遅くなってるんですよね。

・8-7-2
リューエルとエト。
色々言いたいこともありますがここも文章が重いですね。結構重いね全体的に。
ミヅキちゃんのキャラクターについてはどうするか迷ってて、まだなかなか定まりきってないところもあるんですけど、その定まってなさがまたミヅキちゃんらしいかなあと思う。
影が薄いんですが第7部隊隊長のイチジョウさんが凄く好きです。彼は3章からずっとアヤノさんと一緒に行動していますね。

・8-7-3
(いよいよ疲れてきた)













はい そうなんです なんだろうな

> さあ、始まりました、楽しい朝ごはんの時間です。

これが書きたかったっていうのはあったんですけど、おばちゃんに温かさを貰う、ミソラに恩を売られる、その身で人間としての尊厳を喪失した行動を取らざるを得なくなっている、その中で、写真を捨て始めるところまで、全体として描写が嫌に明るいんですよね。それが好きなんです。鬱通り越してテンションハイみたいになってるんです、深夜テンション的な。そうなんです。そういうところが凄く好きなんです。

> 両親が生きていたら、今の僕を見て、どんな顔をするのだろうか。
 その想像がおかしくて、トウヤは一人で笑ってしまった。やっぱり嫌だろうか、情けないと言うだろうか。母さんは多分、言うだろうな。みっともないと怒るだろうし、泣くかもしれないし、叩かれるかもしれない。でも、父さんは、きっと笑ってくれるだろう。げらげら笑って、腹を抱えて笑って、さすがは俺の息子だと、涙が出るほど笑うだろう。そうやってひとしきり笑い飛ばしてから、僕に聞くんだ、絶対。それでどれが一番うまいんだ、って。父さんにも食わせてくれって。嬉々として言うに決まってる。それを聞けば、母さんはまた怒って、下手したら父さんも殴られるんだ。
 ああ、――絶対そうなる。おかしいな。立ち上がって、ぽんぽんと上機嫌に頭を撫でられたハリが、また無表情に彼を見上げる。トウヤは部屋の向かいの、ミソラが使うベッドの下に手を突っ込んで、畳まれたゴミ袋を取り出した。

引用が長くてすいません
ハイなんですよ わりとヤバイことになってるんですよ

> 手始めに、無造作に並べられている写真立ての中から、青いフレームを選んで取った。
 色褪せた、うすっぺらい紙の中で、大好きな父と母に手を取られて、無邪気に笑う、九歳の子供だった自分。
 父さんは、母さんは。今の僕を見て、一体何を思うのだろう。
 一瞥して、すぐにゴミ袋に放り込んだトウヤに。ハリは静かに目を見開いた。
 ――ある日砂漠の真ん中で、とてもきれいな子供を拾った。拾った子供は、すくすくと育って、「誰とも知らない人を殺したい」と言い出した。父さん、僕はそれを手伝うと言ったよ。母さん、僕はそれに指導をつけたよ。『人殺し』に加担する、醜くて、身勝手極まりない、酷で残忍なあなたたちの息子を。見て、何を、思いますか。

もうこの流れがね 本当にね 「ある日砂漠の真ん中で」あたりからもうね たまらないしね それを見てるハリがさあ!!

>ひとつひとつ、確認もしなかった。色とりどりのフレームの中。ハリや、ハヤテや、たまにメグミも写り込んでいる、色々な場所に行った記憶、そこで見たもの、聞いたもの、笑ったこと、怒ったこと、感じ入ったこと。すべて掴んで、囚われる前に、袋の中へ。放り込んでいった。消し去っていった。なかったことにしていった。
 優しくないよ、優しくないんだ。ミソラ。胸の中で、うわ言のように繰り返したって、黙っていれば意味はない。そう勘違いさせる行動をとり続ける限り、懺悔は力を持つはずもない。ミソラ。気付いてくれよ。見限ってくれよ、頼むよ。早く。お前が慕ってる『師匠』と言う奴は、本当に屑で、下劣な悪魔か、鬼のような化け物なんだ。

もうダメ感があるし

> 黙って、呼吸をするのも忘れるように、膨らむゴミ袋に見入っているハリは。微かに震えている、ようだった。

ここなんか本当にもうダメ感がありますよね。ね。
なんかなあもうなあ、ココ切ないんですよ本当に。しんどいんですよ作者的には。彼がいっぱいいっぱいなことが伝わればいいなあと思ってるんですけどいかんせんこの時点でどうして彼がいっぱいいっぱいになるのかよく分からない読者様の方が多いんじゃないかと思うんですよ。だからこのシーンがうまく伝わったのかはホント自信ねえしよくわかんね~。よく分かんない更新分だったらホントすいません。前のブログでも月蝕史上最も意味不明な更新分だったのではって書いてますね。

>昨日の電話を思い出した。大丈夫だよ私幸せになれるよって。今更じゃん、仕方ないじゃん、って。ねえ、だから、トウヤも幸せになってよ、絶対だよ、約束だよ、なんて。
 あの、馬鹿が。脳裏にあの声が過ぎった途端、急激な脱力感に襲われて、ベッドに倒れて、顔を覆った。
 カナ。……散々無責任なことを言いやがって。

トウヤを決壊させたのはやっぱりあの電話だったんだよな 8章の前半は8-7までなんですけど、ターニングポイントはあの電話が鳴り始めた瞬間だったんだよな。

>おねえちゃん。呻き声が、指の隙間から漏れる。あなたは、何を言うだろう。何か言ってくれるだろうか。僕を怒ってくれるだろうか。僕を、笑ってくれるだろうか。
 その、どちらにしたって。――変わらないのだ。結末は。どうやったって足掻いたって、最後に僕は、ぐるぐると、頭から落ちていくだけなのだ。
 十歳の僕が待っている、あの月の夜と、地獄の底へ。
 落ちていく、だけなのだから。

ここは8章の地の文では一番好きかも
トウヤの周りには実際たくさん人がいるのに、いっぱいいっぱいになりはじめたトウヤの口から漏れる名前は「おねえちゃん」なんですよね。なんでだよお前、ってね。ね。


**

え~
追記が長すぎると怒られたので
分割します

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